生年月日:1974.2.25
出身地:神奈川県
現在、東京写真専門学校にて非常勤講師を勤めている。
■池谷友秀works photo
■Artist’s Statement
生と死は表と裏であり、生が終わると死が訪れる。この世に生きる人間たちは誰一人例外なく死を迎え、そこから逃れることはできない。医学が発展し、宗教家たちが死生観を語り、それぞれがいかに思いを馳せても、
死とは何かという明確な答えにたどり着くことはない。人々は死を恐れ、そこから逃れようともがき続けている。
生き続けるために人間は、様々なものを育てては摘み取って、死を切り刻んで食さないといけない。
動物だろうが植物だろうが、ひたすらに育てては摘み取って、手の中に生と死を感じながら生きる以外には、人間は存在することすらできない。聖職者だろうが政治家だろうがなんだろうが、
どんなにきれいなことを語っても、素晴らしいとされることを説いても、それでも何かしらかの死を手の中にたくさんつみとって、自分に取り込んで生きている。
キレイなことをかたりたいという理想と、自分たちが生きるために結局何かの命を摘み取らないといけないという事実のいまいち
一致しない矛盾が、実は人間の本質に迫れる真理なのかもしれない。
しかし結局そこに答えなんてものはなく、気が付いていたとしても、どうすることもできるものではない。誰かに自分の疑問を押し付けることはさらに無駄なことであり、肉を調理して、おいしく
食することも、動物よりも植物の命の方がたやすく摘み取れるという感覚に傾倒するのもそれぞれの命において自分を落とし込むすべであり、どれが正しいなどということは決められないし、
決めるべきものでもない。
作品の舞台に使う「水」は、そんな人間の生活においてさらに欠かせないものである一方で、人間たちの生命をいとも簡単に奪ってし まうものでもある。被写体と一緒に水中で撮影をすることで、
それぞれの生死のはざまと、自分の生死のはざまを重ね合わせ、ギリギリの一瞬を写真におさめていく。
水中というだけですでに非日常の中であり、そのさらに生命維持の限界を追求して撮影された写真たちの中には、まさに苦しい表情をとらえたものや、不思議なことに安らかに
微笑んでいるようなものまで幅広い。
お互いの限界を水中で高め合って、撮影を行う、と言ってしまえば簡単なように聞こえるかもしれないが、命を守るために細心の注意を払わないといけない中で、
限界までアイデアや頭の中をフルに表現するためにどうすればいいのかということはもちろん、撮影の際に どうしても発生する気泡や、限られた人間の動作性、反射する光や
波の動きのすべてにおいて計算しなければならない。細かくシミュレーションを行って撮影をしていても、現場で起きる不確定な
モノに結果が左右されてしまうことも少なくないが、そこで発生する「偶然」すらも、予定の中にあるのである。
■TV
NTV「THE ART HOUSE」(2023.1.31)
■Solo Exhibition
Dec.2021 July.2019 Jan.2019 Dec.2018 May.2018 Oct.2016 Aug.2016 Aug.2016
May.2016 July.2015 May.2015 Mar.2015 Nov.2013 Oct.2013 July.2013 Jun.2012 Jan.2012 July.2010 Mar.2010
"remembrance" YOSEIDO(Tokyo)
"水蛇龍" TokyoArtsGallery(Tokyo)
“MOON” Vanilla Gallery(Tokyo)
“BREATH” Dance house golden 4422(Nagoya)
“BREATH” Micheko Galerie (Munich)
"WAVE" Gallery Kogure (NY)
"WAVE" LOWER AKIHABARA. (Tokyo)
"OCEAN" Hotel & Residence Roppongi (Tokyo)
"BREATH" Toyama Glass Art Museum (Toyoma)
“BREATH - MOON ”Vanilla Gallery(Tokyo)
“CYCLE” Micheko Galerie (Munich)
"BREATH" Soiz Galerie (Passau)
“BREATH” Tokyo Arts Gallery(Tokyo)
“MOON” GALLERY KOGURE(Tokyo)
“BREATH” Alternative Space in SEIBU Shibuya (Tokyo)
“BREATH”&”MOON” Micheko Galerie (Munich)
“CYCLE” Gallery.Hutch(Tokyo)
“BREATH” Micheko Galerie (Munich)
“BREATH” LOWER AKIHABARA.(Tokyo)
OFFICE JOE SHISHIDO psesents TOMOHIDE IKEYA Exibition BRETH 2024 at The Royal Park Colido Ginza(11.30-12.14)
■Group Exhibition
BYOND THE AGES/PORTRAIT PART1 2023.4.8(土)- 2023.4.29(土)12:00-19:00(Sansiao Galleryにて)
BYOND THE AGES/PORTRAIT PART2 2023.5.2(土)- 2023.6.9(金)12:00-19:00(Sansiao Galleryにて)
Dec.2021 July.2020 Mar.2019 Aug.2018 May.2018 Jun.2017 July.2017 Feb.2015
"icon contemporary Photography" Tanakayaesu Gallery(Tokyo)
"Paradise Lost" Vanilla Gallery(Tokyo)
”Japanese Nudes” Japanmuseum SieboldHuis (Leiden)
“Jin-Zo” Emon Gallery (Tokyo)
“FINE LINE” sansiao Gallery HK(HongKong)
"Waves and Emotions" Micheko Galerie (Munich)
“GOTH II - Conception” Vanilla Gallery(Tokyo)
“DROPS” H.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHI(Tokyo)
■Awards
PX3 PRIX DE LA PHOTOGRAPHIE PARIS "WATER" Competition 2008 Honorable Mentions
for "WAVE"&"BREATH" International Photography Awards 2009 1st place in People (other) for "BREATH”
International Photography Awards 2009 2nd place in Special (moving images) for "BREATH”
Xto image award 2010 1st place in Body in Nature for “BREATH”
PX3 PRIX DE LA PHOTOGRAPHIE PARIS 2010 2nd place in Fine art (nudes)
for "BREATH" International Photography Awards 2012 2nd place in People (other) for "MOON”
Moscow International Foto Awards 2014 Bronze in a Book - Fine Art for “BREATH”
■YouTube
宍戸錠事務所公式YouTube-池谷友秀編-「 Exbhtion BRETH」vol.1